化石というものは意外な人が見つける物です。普通は考古学者の人が見つける者ではないのかと思ってしまいそうですけれど、
そこら辺にいる一般人でも適切な場所を掘れば、考古学者の人、もしくはどうぶつの森の主人公のように、
化石の発見者になる事だって出来てしまうのですよ。
そんなどうぶつの森の主人公のような事をしてみせた人が、福井県に現れたようです。
今回はそのニュースについてまとめていきたいと思います。
化石発掘体験ですごいのが出てきた。

画像元・NHKニュース
今回見つかったのは、1億2000万年前、即ち我々がよく知っているティラノサウルスやトリケラトプスと言った、
多数の恐竜たちがまだこの地上を闊歩し、制空権を掴んでいた時代に生きていたとされている、
小さな多臼歯類の動物の化石です。即ち、ネズミの先祖に当たる生物のそれっていうわけですね。
その存在は、勝山市北谷町の化石発掘現場から岩石を運び込まれてくる福井県勝山市にあるかつやま恐竜の森で、
化石発掘体験をしていたとある少年が、動物の歯のような模様がある石を見つけ出した事が切っ掛けであり、
それを回収した福井県立恐竜博物館の人達がそこにCTスキャンをかけてみたところ、動物の骨格が明らかになったんです。
何か浮き出ているから、間違いなく何かある事はわかっていたでしょうけれど、
CTスキャンしてみたら動物の骨格そのものがいきなり出てきたのには、きっと驚いたでしょう。
これまで今回のようなほ乳類の化石が見つかる事は全国でそれなりにあったんですけれど、
その時は大体顎や歯の化石だけが残っているような状態で、全体図が掴めないような事がほとんどだったんです。
そんな体験をしてきた人たちがほとんどでしたから、見つかった化石を見て、今回も顎や歯だけだろうと思っていたのでしょうけれど、
今回はまさかの全身骨格残っている生物の化石。それまでの展開や予想を完全に裏切る展開。
福井県立恐竜博物館の人達は本当に驚いたでしょうし、考古学界に衝撃が走ったんでしょうねぇ。
ちなみにこの新種の生物の名前ですけれど、まだ決まっていないようです。
しかし、新種の生物として見つかったからには名前が必要になるので、近い間に福井県立恐竜博物館にて決定されるのか、
あるいは他の人物の手によって命名されるかもしれませんね。
発見した少年とは。

そんなどうぶつの森の主人公のように化石を発見して見せて、恐竜博物館の人達を驚愕させた考古学者顔負けの人物。
それは岐阜県岐阜市から旅行に来ていた小学生である船渡翔琉さん当時11歳。
船渡さんは幼稚園の頃から恐竜が大好きであり、実際に化石発掘体験がしてみたかったんでしょう、
岐阜県からかつやま恐竜の森に訪れ、そこでハンマーや杭を使った化石発掘体験をしていたのですが、
その時に石を叩いて割ってみたところ、断片に石のそれではないものが混ざっている事に気が付き、
もしかしたら化石ではないかと思って提出してみたところ、今回の化石の入った岩石であった事が判明したんです。
つまり、この新種の生物の発見者というわけですよ。
本人もまさかこれだけの化石であったなんて思ってなかったでしょうから、
きっと福井県立恐竜博物館や恐竜の森の人達のように驚いたでしょうね。もはや誰もが驚く事態だったと思います。
ただ、これだけはっきりした化石が見つかって、しかも船渡さんは上述したとおり恐竜や化石が大好きな人ですから、
もしかしたらそんな彼の思いに化石が答えて、アプローチして来たのかもしれませんね。彼は、化石を呼ぶ少年、なのかも。
最後に。
そして、新種の生物や化石が見つかった時には、大体見つけた本人が命名権という、新種の生物に名前を与える権限を持ちます。
もしかしたら今後は、船渡さんはこの生物の発見者としてこの生物の化石に名前を与えた人となる可能性もあるかもしれません。
その時どんな名前が付けられるのか、古代生物に興味がある身としては、楽しみですね。